Tableauのストーリー機能は、紙芝居のように要点に応じてシートやダッシュボードを表示することによって、集計結果の背景や関連性をプレゼンテーションすることができます。
本ページでは、日本の人口を例に、性別・年代別の複数の切り口から人口の増減に影響を与えた層を明らかにするストーリーの作成方法を紹介します。
データとシナリオの準備
まず利用するデータを準備します。
政府統計ポータルサイトから日本の人口に関するデータをダウンロードします。
本データは、1920年から2015年まで5年毎に国内の人口を都道府県別、男女別、年代別に集計したデータです。
中身を確認すると、以下のようなデータフォーマットになっています。
次にシナリオを準備します。
作成するストーリーでは、全体から始めて性別・年代別の分析で明らかになる事実を順に伝えたいので、
- 総人口の変遷、戦争の影響
- 性別の集計結果から分かる戦争の影響
- 年代別の集計から分かる高齢化
の3ポイントを切り口を変えながら示していきます。
ストーリーの作り方
ワークブックの下部にあるタブからストーリーのアイコンをクリックして新しいストーリーを開きます。
最初の総人口のポイントを作成します。
総人口の時間変化を表す線グラフのシート「総人口」を「ここにシートをドラッグ」とあるエリアにドラッグ&ドロップして、キャプションにコメントを記入します。
次は性別のポイントを作成します。
「複製」をクリックしてストーリーに新しいポイントを追加します。
男女別人口の時間変化を表す棒グラフのシート「男女別人口」をドラッグ&ドロップしてシートを置換します。
さらにキャプションにコメントを記入します。
最後に年代別のポイントを作成します。
「複製」をクリックしてストーリーに新しいポイントを追加します。
年代別人口の時間変化を表す棒グラフのシート「年代別人口」をドラッグ&ドロップしてシートを置換します。
さらにキャプションにコメントを記入します。
完成です!
実際に各キャプションをクリックしてグラフが変化することを確認できれば成功です。
本ページでは、日本の人口を例に、複数の切り口から対象の特徴や傾向を明らかにするストーリーの作成方法を紹介しました。