Tableauでは様々なデータを同時に比較することができるダッシュボードを簡単に作成することができます。
本ページでは、Tableauのダッシュボードで動作するアクション機能のひとつハイライトアクションに関して、使い方と設定方法を紹介します。
ダッシュボード上のハイライトアクションを利用すると、複数シートで共通する項目をハイライトすることができます。
以下では
(1) グラフ選択によるハイライト
(2) 凡例を利用したハイライト
(3) カーソル操作で複数シートの連動ハイライト
を設定する方法を紹介します。
(1)と(2)はTableauに標準で備わっているため設定が不要ですが、(3)は設定が必要なハイライト方法になります。
ハイライトアクションについては、以下のYouTube(1:38から)でも紹介しています。
グラフ選択によるハイライト
ダッシュボード上のグラフの一部を選択してハイライトすることができます。
例えば以下のようなダッシュボードを作成したとします。
ダッシュボード上のあるグラフの一部をクリックすると、そのマークだけが濃い色で、それ以外はグレーアウトされて表示されます。
マウスをドラッグして範囲を選択しても同様のことでできます。
Tableauでは標準でシート内の選択箇所がハイライトされるようになっています。
凡例でハイライト
ダッシュボード上のあるグラフの凡例で特定の項目を選択すると、関連するマークをハイライトすることができます。
実際の例で紹介します。
ダッシュボード上のある棒グラフの凡例「製品カテゴリー」のひとつ「家具」をクリックすると、それ以外のシートでも「家具」に関する項目のみオレンジ色で、それ以外はグレーアウトされて表示されます。
複数シートで共通の凡例がある場合には連動してハイライトできるようになります。
カーソル操作で複数シートの連動ハイライト
ハイライトアクション機能を利用して、カーソルの操作に対応してハイライトする対象、条件を詳細に指定することができます。
実際の例で紹介します。
月別売上のある棒グラフにカーソルを合わせると、対象箇所がハイライトされ、かつそれと同じカテゴリの項目が円グラフと表でもハイライトされるように設定してみます。
以下のようなイメージです。

【作成方法】
- Tableauのメニューから「ダッシュボード」-「アクション」を選択します。
- 「アクションの追加」をクリック、リストから「ハイライト」を選択します。
- 編集画面で条件を指定します。
ソースシートには操作の対象になるシートを選定するので、今回は棒グラフの「月別売上」を指定します。ターゲットシートには操作の結果が反映されるシートを選択するので、今回はすべてのシートにチェックを入れます。
アクションの実行対象は「ポイント」を選択します。
今回はカテゴリで項目を絞り込みたいので、ターゲットのハイライトで「選択したフィールド」を選択して「カテゴリ」にチェックを入れます。 - 設定したハイライトができているのでOKをクリックします。
これで完成です。
本ダッシュボードはTableau Publicにも上げています。
【動作確認】
試しに、ダッシュボードの棒グラフにカーソルを重ねてみます。
すると、棒グラフの一部がハイライトされ、円グラフと表の方もカテゴリが「事務用品」のマークがハイライトされました。想定通りの動作になりました。
本ページでは、Tableauのダッシュボードで動作するアクション機能のひとつ「ハイライトアクション」に関して、使い方と設定方法を紹介しました。