Tableauを利用すると、直観的なインタフェースで様々な目的に応じたグラフを描くことができます。
本ページではグラフの特定の値や範囲を見やすく表示するリファレンス機能を紹介します。
リファレンス機能のリファレンスラインやリファレンスバンド等を利用すると、基準になる値や注目すべき期間等を見やすく表示することができるようになります。
実際にスーパーストアの例で作成する方法を紹介します。
平均線
リファレンスラインを利用して平均値を表す線(平均線)を表の全体や一部分に挿入することができます。
表全体の平均線
最初はシンプルな売上の縦棒グラフ全体に平均線を入れてみましょう。
アナリティクスペインの「リファレンスライン」をビューにドラッグして、「表」でドロップします。
線の値を「売上」の「平均」に設定します。
以下のように平均線が引かれました。
ペイン毎の平均線
次は地域別に各年の売上を表すグラフに対して地域毎に平均線を入れてみましょう。
アナリティクスペインの「リファレンスライン」をビューにドラッグして、「ペイン」でドロップします。
線の値を「売上」の「平均」に設定します。
以下のように平均線が引かれます。
並列棒グラフの作成方法は以下で紹介しています。
定数線
リファレンスラインを利用して特定の値の線(定数線)を表の全体や一部分に挿入することができます。
表全体の定数線
シンプルな売上の縦棒グラフ全体に平均線を入れてみましょう。
アナリティクスペインの「リファレンスライン」をビューにドラッグして、「表」にドロップします。
線の値を「2000万円」の「定数」に設定します。
以下のように定数線が引かれました。
ペイン毎の定数線
次は地域別に各年の売上を表すグラフに対して地域毎に平均線を入れてみましょう。
アナリティクスペインの「リファレンスライン」をビューにドラッグして、「ペイン」にドロップします。
線の値を「売上」の「最大値」に設定します。
以下のように定数線が引かれます。
最大値以外にも、最小値、中央値等を設定することができます。
セル毎の定数線
今度は売上と割引率の二重軸のグラフに対してそれぞれ定数値を入れて表す線を入れてみましょう。
アナリティクスペインの「リファレンスライン」をビューにドラッグして、「セル」の「売上」にドロップします。
線の値を「500万円」の「定数」に設定します。
以下のように売上のグラフにのみ定数線が引かれます。
アナリティクスペインの「リファレンスライン」をビューにドラッグして、「セル」の「割引率」にドロップします。
線の値を「0.1」の「定数」に設定します。
以下のように両方のグラフに異なる定数線が入りました。
範囲の網掛け
リファレンスバンドを利用して特定の範囲を網掛けすることができます。
表全体の網掛け
シンプルな売上の線グラフのある期間を網掛けしてみましょう。
アナリティクスペインの「リファレンスバンド」をビューにドラッグして、「表」の「オーダー日」にドロップします。
バンドの起点の値を「2020/4/7」の「定数」、ラベルを「カスタム」で「緊急事態宣言1回目」に設定します。バンドの終点の値を「2020/5/25」の「定数」に設定します。
以下のように指定した期間が網掛けされました。
同様の方法を繰り返して以下のように複数の期間に網掛けすることもできます。
ペイン毎の網掛け
今度はカテゴリ別に売上の推移を表すグラフに対して地域毎に値の範囲を網掛けしてみましょう。
アナリティクスペインの「リファレンスバンド」をビューにドラッグして、「ペイン」の「売上」にドロップします。
バンドの起点の値を「売上」の「最小値」、ラベルを「カスタム」で「最小値 :」と実際の値が表示されるように設定します。バンドの終点の値を「売上」の「最大値」、ラベルを「カスタム」で「最大値 :」と実際の値が表示されるように設定します。
以下のようになります。
本ページではVizの特定の値や範囲を見やすく表示するリファレンス機能を紹介しました。
グループ毎に並んだ並列グラフでグループ毎に平均線を入れるにはペインを利用すると良さそうです。