Tableauには、ディメンションを指定して集計する3種類の関数(FIXED、INCLUDE、EXCLUDE)が用意されています。
本ページではEXCLUDE
を利用した例として、地域別の売上グラフを全国売上で色分け表示する例を紹介します。
マーケティング分析では、例えば地域毎の売上と全国の売上であったり、顧客毎の売上と顧客全体の売上、月次の利益とサービス開始以来の利益等のように、ミクロな視点とマクロな視点が必要な分析をします。そのような複数視点の分析もEXCLUDE
で実現できます。
スーパーストアのデータを利用して、早速例題でみていきましょう。
【完成図】
以下のようなVizを作成します。
縦軸が月、横軸が地域を表し、地域毎の月間売上のグラフが全国売上が多いほど濃い青色で描かれています。
こちらのVizはTableau Publicからダウンロードできます。
【作り方】
今回のVizの集計単位は「月」と「地域」です。そしてポイントはグラフの色を決定する全国売上です。
全国売上はVizの集計単位から「地域」という集計単位を除外して計算することができるので、EXCLUDE
を利用します。
やってみましょう。
まずは地域毎の月間売上の棒グラフを作成します。
データペインの「月(オーダー日)」を行、「地域」と「売上」を列にドラッグ&ドロップします。
すると以下のようになります。
次にグラフを色分けします。
「地域」を除外して売上を計算する式を定義し、「EX_地域除外の売上」という名称で作成します。
作成した「EX_地域除外の売上」をマークの色にドラッグ&ドロップして完成です!
全国売り上げが多い5月や8-12月の棒グラフがどの地域においても共通の濃い色になりました。
本ページではEXCLUDE
を利用した例として、地域別の売上グラフを全国売上で色分け表示する例を紹介しました。