Tableauの強力なマッピング機能を利用すると、地図上にデータが表示された魅力的な地図を容易に作成することができます。
本ページでは地図を独自の領域にグルーピングして分析する方法を紹介します。
領域のグルーピング
マーケティング等の商圏の分析では地図上のいくつかの領域をまとめてグルーピングして分析します。
例えば販売戦略上特別に注力している区域毎に利益率を追ったり、独自に設定した商圏で売上を集計したりする場合です。
Tableauでは、以下の2種類の方法でエリアのグルーピングが可能です。
- 地図上でグルーピング
- フィールドでグルーピング
以下ではスーパーストアのデータを利用して実際に上記2種類の方法で領域を作成してみたいと思います。
地図上でグルーピング
スーパーストアのデータを利用して実際に上記2種類の方法で領域を作成してみたいと思います。
【完成図】
以下のようなVizを作成します。
作成の手順は以下になります。
- 手順1複数都道府県をグルーピング
- 手順2領域の名称を決定
- 手順3領域毎にデータを表示
1. 複数都道府県をグルーピング
まず都道府県レベルでマップを作成するため、地理的役割を与えられた「都道府県」をダブルクリックします。
マークのタイプは「マップ」にします。
ビューに地図が表示されました。
地図上で領域に入れたいエリアを選択しながらグルーピングして、3つの領域を作成します。
まず1つ目の領域を作ります。
ここでは「東京」「神奈川」「埼玉」「千葉」を⌘キー(WindowsはCtrl)を押しながらクリックして選択します。マウスを領域に合わせると出てくるツールヒントのグループをクリックします。
データペインに新たな計算フィールド「都道府県(グループ)」が作られ、自動的に色分けされました。
2つ目の領域を作ります。
1つ目の領域と同様に、エリアを選んでグループ化します。
ここでは「群馬」「栃木」「茨城」「静岡」「長野」「岐阜」を選び、ツールヒントのグループをクリックします。
2つ目の領域が色分けされました。
3つ目の領域を作ります。
前の2つの領域と同様に「新潟」「石川」「福島」を選び、ツールヒントのグループをクリックします。
三つ目の領域が色分けされました。
2. 領域の名称を決定
各領域に名前をつけます。
新しく作成された計算フィールド「都道府県(グループ)」を右クリックして「グループの編集」を選択します。
「グループの編集」でそれぞれの領域に「地域1」「地域2」「地域3」「その他」の名前を付けてokボタンをクリックします。
3. 領域毎にデータを表示
マップを都道府県毎の表示から領域毎の表示に変更します。
マークの詳細に入っている「都道府県」を外して、代わりに「都道府県(グループ)」をドラッグ&ドロップします。
さらに領域名と売上を表示したいので、データペインの「都道府県(グループ)」と「売上」をマークのラベルにドラッグ&ドロップします。
完成しました!
フィールドでグルーピング
今度はフィールドでグルーピングする方法で地図上に表示してみたいと思います。
フィールドでグループを作成してからマッピングする点がポイントです。
同じ例題で考えてみましょう。
1. フィールドでグループを作成
データペインの「都道府県」のフィールドを右クリックして、リストから「作成」-「グループ」を選択します。
編集画面で都道府県を選択しながらグルーピングして、3つの領域を作成します。
まず1つ目の領域を作ります。
ここでは「東京都」「神奈川県」「埼玉県」「千葉県」を⌘キー(WindowsはCtrl)を押しながらクリックして選択、「グループ」ボタンをクリックします。
名称を「地域1」として作成します。
2つ目と3つ目の領域も同様の方法で作成して、「地域2」「地域3」とします。
最後に「’その他’を含める」にチェックを入れると、3つの領域以外の都道府県が「その他」にグルーピングされます。
問題がなければ「OK」ボタンをクリックします。
2. マッピング
グルーピングができたので次はマッピングです。
データペインの「都道府県(グループ)」をダブルクリックして、マークのタイプを「マップ」にします。
ビューに色塗りマップが表示されました。
領域毎に色分けして、さらに領域名と売上を表示したいので、データペインの「都道府県(グループ)」をマークの色とラベルに、「売上」をマークのラベルにドラッグ&ドロップします。
完成しました!
本ページでは地図を独自の領域にグルーピングして分析する方法を紹介しました。