Tableau Desktop 使い方 パラメーター(1) 〜指定のグラフをハイライト表示

Tableauではセットやパラメータ、フィルターやハイライトなどのアクション機能を利用して、ユーザが指定した条件で表示内容を切り替えるインタラクティブなビューを作ることが可能です。

本ページでは、パラメーターを利用してグラフの一部をハイライトすることによって、強調して表示する方法を紹介します。

スーパーストアのデータを利用して、実際に作成してみます。

やってみよう!

サブカテゴリ別の月間売上のチャートで、パラメーターで指定したサブカテゴリの線グラフがハイライトされるようにしてみましょう。

【完成図】
以下のようなVizを作成します。
Tableauでパラメーターでハイライト表示
右上のパラメーターで選択されたサブカテゴリのグラフがオレンジ色でハイライトされる仕組みになっています。

【作成方法】

作成の手順は、

  1. パラメーターの作成
  2. 該当判定用計算フィールドの作成
  3. グラフの描画とパラメーターの表示

になります。
ひとつずつ進めていきます。

  1. パラメータの作成
    データペインを右クリックして「パラメータの作成」を選択します
    Tableauでパラメーターの作成
    以下のように、サブカテゴリを選択するとその名称を文字列として返すパラメーターを設定します。「データ型」は「文字列」、「許容値」は「リスト」、「値のリスト」は「値の追加」から「サブカテゴリ」を選択して設定します。
    Tableauでパラメーターの設定
    「サブカテゴリの選択」という名前でOKボタンを押すとパラメータが作成されます。Tableauでパラメーターの作成確認
  2. 該当判定用計算フィールドの作成
    データペインで右クリックしてリストから「計算フィールドの作成」を選択します。
    Tableauで計算フィールドの作成
    パラメーターで選択された項目がサブカテゴリに該当すれば「True」を返す論理式を作成して、「ハイライトサブカテゴリ」という名前でOKボタンを押します。Tableauで計算式の定義
  3. グラフの描画とパラメーターの表示
    事前準備ができたのでグラフを描いていきます。
    列に「オーダー日」、行に「売上」、マークの詳細に「サブカテゴリ」をドラッグ&ドロップします。列の「オーダー日」は連続の「月」に、マークのタイプは「線」に設定します。TableauでVizの作成
    サブカテゴリ別の月間売上の線グラフが作成されました。

    次はパラメーターを表示します。
    作成したパラメーター「サブカテゴリの選択」を右クリックして「パラメーターの表示」を選択します。
    Tableauでパラメーターの表示
    さらに、作成した計算フィールド「ハイライトサブカテゴリ」をマークの色にドラッグ&ドロップします。
    Tableauでパラメーターでハイライト表示の設定
    以下のようにパラメーターが出現しました。Tableauでパラメーターでハイライト表示
    現在のパラメーターの値「電話機」の売上を示すグラフがオレンジ色にハイライトされています。

【動作確認】

作成したパラメーターが正しく動作するのかどうか確認してみます。
「サブカテゴリの選択」からリストをプルダウンして、「コピー機」を選択してみます。
Tableauでパラメーターから選択
すると該当するグラフにハイライトされるようになりました。
Tableauでパラメーターでハイライト表示
正しく作成できました。

すべてのサブカテゴリで色分けするよりも指定のサブカテゴリのみを色分けした方が、色が多くなり過ぎず、注目しやすくなります。

本ページでは、パラメーターを利用してグラフの一部をハイライトすることによって、強調して表示する方法を紹介しました。

YouTubeでも紹介していますのでご視聴ください。(0:25〜)

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